ステロイド以外のアトピー性皮膚炎の治療薬①

  • プロトピック軟膏

20年以上前に発売されました。
3剤の中で一番歴史がある薬になります。

私個人の意見ですが、プロトピックは一番効果に安定感があって頼りになる存在。困ったときにいつも頭に浮かびます。

ステロイドの長期使用でみられるような皮膚が薄くなる、毛細血管が目立つという副作用がほとんどありません。
分子量が大きいので状態の悪い皮膚からは吸収されますが、正常の皮膚から吸収されにくいと言われています。

顔、首から使い始めることが多いです。

大人の場合、濃度(小児用と大人用)を使い分けることがあります。

欠点として使い始めにヒリヒリ感、火照り感、痒みが出ることがあります。1〜2週間で落ち着いてくるのですが、この刺激感で使えない人もいます。傷になるくらい掻いている場合は、ステロイドである程度よくしてからプロトピックに移行する方がいいでしょう。

刺激感という欠点があっても、とてもいい薬です。

2歳から使える0.03%と16歳から使える0.1%と2種。 1回5gまでです。